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【小説】Cat's castle magic

第二話 ヨーダ登場

「じゃあ強くなるしかないね、跳ね返すだけの説得力を身につけるということだね」と友人のヨーダは
言った。ヨーダとしかこの人物を呼びようがない。
ヨーダは美容師を志しており、学びながらインターンとして働いている。とはいえ、服装はだぶだぶの
ドジャースのロゴ入りTシャツにルーズシルエットのカーゴパンツという少しもおしゃれでない装いで、就業時も似たような格好だという。動きやすく、シビアな要望をする客も回避でき、これが今の最適解なのだという。
そんな腹立つライフハックを会得しつつ、休日に僕のようなクソださく金もない同級生と喫茶店できゃっきゃと携帯用ゲーム機の通信対戦に興じる不可解な性格をしており、どんな人物なのかあまり理解しようと思ったことがない。
「さてとジャバ・ザ・ハット、根拠のない貶しを寄せ付けないためには気合だ。気合で上回ればいいだ
けの話だ」
「ジャバ・ザ・ハット?、ふざけんなよ、おれはハン・ソロだろう!」
「僕をヨーダと呼ぶのなら、他に例えようがないだろう、キミの笑い方、言いたくないが醜悪だしね」
「おお、その醜悪な腑抜けとやらにヨーダさんはどんなフォースの修行をしろと」
「うん、猫タワーを制しようと思う。考えてみれば、僕は一度も入ったことないし」
「うわ、やらねーよ!そんな中学生みたいなこと19にもなって」
「案ずるな、僕は3日前から20だ。だからタバコ吸ってんじゃん」
「案ずるよ!完全ヤンキー思想じゃん」
「明日はフィリップ・モリス買おうと思うんだ」
(続く)


written by ハロハロハウロー

2023/4/19