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失われた磯子の風景(4)

〜昔の磯子区庁舎〜

ハロハロハウローです。

磯子区総合庁舎は平成の初めに建て替えられていて、現在の場所に煉瓦色の旧区庁舎がありました。古めかしくて、天井が低くて、狭い建物だった記憶があります。僕は運転免許取得にあたり、住民票の写しが必要だったので、旧区庁舎に手続きに出かけたことをはっきりと覚えているので、少なくとも平成7年ごろまでは旧区庁舎は機能していたはずです。収入印紙を自販機で買って、戸籍課に行くだけのことに、入り組んだ通路をさまよって、かなり苦労しました。

一方、僕が子供のころ、区の図書館は現在の磯子センターの4階と5階にあり、僕は1人で図書館に行っていました。児童図書などライトな書籍は5階、堅い内容の本は4階に集めてありました。そして昔の磯子図書館は、窓に面したカウンター席があって、その頃は首都高速という便利なインフラもこの辺りまでは延伸されていなかったので、日清の工場など、根岸湾が一望できるほど見晴らしがよかったんです。僕は、5階のカウンター席における喧騒を避けて、5階の蔵書を4階に持って行って、争いのない展望とノイズのない読書を楽しんでいました。しかしながら世の中、少数派には常に迫害がついて回るもので、司書の方から、本があちこちに移動すると困るから、4階で本を読むなら4階の本を読んでほしいと、やんわりと注意を受けました。そこで僕は、4階のつまらない本には何の用もないし、5階の図書館の体を成していない無法状態を注意はしないんですか、とは到底主張できず、横浜こども科学館のフリーパスを買ってもらって、中2階の蔵書を読むようになりました。大人にとって相当厄介な子供だったんでしょうね。
(次回へ続く)

2025/4/22